7月26日に開幕するパリ五輪と8月28日開幕のパリ・パラリンピックの臨む日本選手団「TEAM JAPAN」の公式スポーツウェア発表記者会見が、五輪開幕100日前を迎えた17日、都内で行われた。日本オリンピック委員会のTEAM JAPANのゴールドパートナー・アシックス社が製作した新ウェアが披露された。会見に登壇したバレーボール男子日本代表の西田有志(パナソニック)は「五輪で着る服に袖を通して、こうやって公表することがすごくうれしく思いますし、何より(五輪に向けて)気持ちが引き締まりました」と思いを語った。

 新ウェアは寒暖差のあるパリの気候に考慮した設計になっており、カラーはパリの日の出を表した「SUNRISE RED」が基調でアスリートの強さを示した。バレーボール男子代表の202センチのミドルブロッカー・小野寺太志(サントリー)は「強さ、決断力、速さと言った意味が込められていると知って、カラーリングのパワーもあいまってすごく身の引き締まる思い。日本選手団としてこのカラーを身にまとって一丸となって戦えればいいと思います」と語った。

 21年東京五輪では新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客開催。パリ大会は観客を入れて行われる。同社から「応援ウェア」が作られ、ビッグシルエットのグレーのシャツを着用した西田はスポーツウェアを脱いで、応援Tシャツを披露。「着心地がものすごくいい。(着る前は)でかいかなと思ったけど、ゆったり着られています。応援Tシャツとしても、家でも着られたり。ビッグシルエットでおしゃれなデザインだなと思います。多くの方に足を運んでいただいて、応援していただけることが選手ひとり一人の力になります」と呼びかけた。

 バレーボール男子代表は東京五輪で8強入り。西田、小野寺、イタリア1部セリエAで活躍する石川祐希主将(ミラノ)、高橋藍(モンツァ)らがそろい、世界の強豪を倒すために鍛錬してきた。昨秋のパリ五輪予選では4大会ぶりの自力切符を獲得。5〜6月のネーションズリーグで弾みをつけ、1972年ミュンヘン大会以来、52年ぶり頂点が懸かるパリ五輪に向かう。西田は「僕たちは金メダルしか見ていない。(開幕まで)あと100日しかないので、しっかり準備していきたい」と決意を込めた。